口臭は、周囲の人たちを不快にすることがあり、コミュニケーションに支障をきたすことももあります。
しかも自分の口臭はどれくらいのものなのか、自分でわかりにくいのもやっかいなところですよね。
口臭の治し方を知るには、まずその原因を正確に知ることが大切です。今回は、口臭の原因とその解消法を詳しくご紹介します。
口臭が発生する原因とは
口臭が発生する原因は1つではありません。自分の口臭の原因がどれかをまずはおさえて、それに合わせた対策を取る必要があります。
はじめに、口臭には大きく分けて4つの原因があることを知っておきましょう。
- 身体的な口臭
- 心理的な口臭
- 食べ物が原因の口臭
- 病気が原因の口臭
身体的な口臭
何らかの原因によって口の中が乾燥すると、口臭が発生するケースがあります。例えば朝起きたときなどは口の中が乾燥していることが多く、それによって口臭が発生することがあるのです。このように口の中の唾液の量が十分でないと、口臭が発生する原因となります。
寝起きで口が渇いている時のほかには、お腹が空いているとき、さらには運動をしているときなどに唾液の分泌量が低下します。
このようなケースでも口の中が乾いてしまい、口臭が発生しやすくなるわけです。 このような口臭を生理的口臭と言いますが、これは健康な方でも発生する口臭で、一時的なものです。毎日の歯磨きをしっかりしていれば深く気にする必要はありません。
心理的な口臭
心理的な影響やストレスによって口臭が発生するケースがあります。特に最も多いのが、緊張して唾液が少なくなってしまっているとき。
しかし、実際にはほとんどにおいがなく、周囲の人たちも気にしていないにも関わらず「自分には強い口臭があるのではないか…」と思い込んでしまう方がいます。
このような状態は、心理的口臭と呼ばれます。もちろん心配しすぎる必要はないため、なるべく気にしないようにしていただきたいのですが、日常生活に支障をきたすほどの不安を感じている場合はカウンセリングを受けるなどの方法も有効です。
食べ物や嗜好品が原因の口臭
ニンニク料理や焼き肉を食べた翌日の口臭が気になる…。そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
このように、特定の食べ物は口臭の原因となります。
具体的な食べ物の例としては、ニンニクの他にネギ、ニラ、ラッキョウ、キムチ、納豆、チーズなどが挙げられます。いずれも、においの強い食品が口臭の要因となるといえるでしょう。
このほか、タバコやお酒(アルコール)などの嗜好品も口臭の原因となります。
いずれも口臭は一時的なものですが、上記のような食べ物や嗜好品を毎日摂っている場合には「慢性的な口臭」となっている可能性があるため注意が必要です。
中でも、タバコをよく吸う方(ヘビースモーカーの方)は、ヤニ汚れが歯にこびりつき、口内環境が常に悪化していることからつねに口臭がするというも考えられます。
実際に「タバコをよく吸う方は、口臭がキツイ」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
いずれにしても、 歯磨きや口臭ケアなどによって予防・改善を期待することが可能なので、毎日欠かさないようにしましょう。
病気が原因の口臭
周囲の人たちに不快感を与えてしまう口臭ですが、生理的なものや食べ物が原因ではない可能性もあります。実はご自身の病気が原因で口臭が発生するケースも考えられるのです。
わかりやすいのが喉や鼻の病気で、口に近い場所にある分、症状が口臭として出やすいとこともあります。一例として、鼻の奥に膿が溜まる蓄膿症などは、口臭の原因として有名な病気です。他にも、消化器、呼吸器、肝臓などの病気や糖尿病も口臭の原因となります。
このように、病気が原因の口臭を病的口臭といいますが、実は、その9割以上が口の中に原因があると言われています。その代表的な例は、次のようなものです。
- 歯垢
- 虫歯
- 歯周病
- 舌苔
- 歯石
口臭の対策集!口のニオイをなくすなら「正しい歯磨き」が一番!
口臭をうまく防ぐための一番の方法は、やはりきちんとした歯磨きです。そのためには、どうやって磨くか、そして何を使って磨くか、という点を意識していきましょう。
正しい歯磨きの方法とは?
正しい歯磨きには3つのポイントがあります。
- 軽い力で小刻みに歯ブラシを動かす
- 歯ブラシの毛先を歯の表面にきちんとあてる
- 1箇所につき20回以上磨く
この基本を守ることで、しっかりと歯垢を取り除くことができます。歯垢は、うがいでは取り除けない頑固さを持ちますが、正しく歯ブラシを使えばきちんと取り除くことが可能です。
力を入れて歯ブラシを扱うと、毛先が開いてしまうため、かえって歯垢が取れなくなるのです。さらに、1本1本の歯と、歯の隙間についても丁寧に磨いていきましょう。
歯磨き粉の選び方は?
もちろん、口臭予防の効果がある歯磨き粉がおすすめです。
実際に、そのような製品は数多く発売されていますが、効果と品質の確かさを考えると医薬部外品を選ぶと良いでしょう。医薬部外品は、その効能が厚生労働省によって認められた、安心して利用できる製品です。
一例では、最近雑誌などで大きな注目を浴びている沖縄生まれの医薬部外品の歯磨き粉「ちゅらトゥースホワイトニング」は、 歯の汚れを包み込んで落とすことが可能です。 そのため、口臭対策とともに、歯のホワイトニングも行なえる優れものといえるでしょう。
口臭対策の基本となるのが毎日の歯磨きです。歯磨きをしないとどうなるかといいますと、まず歯の表面に歯垢がつくことになります。
歯垢とは、食べ物の残りカスによって増殖した微生物などです。歯垢が固まると歯石となり、歯石が増えるにつれ口臭もひどくなっていきます。さらに、歯石が増えると、そこが虫歯の温床となり、虫歯の進行によって強烈な匂いや痛みを発するようになります。
歯磨きを怠ることで、同時に歯周病も進行していきます。歯茎などから出血しやすくなり、この状態が進行して膿が混じるようになると、これも口臭の原因となります。
なお、歯垢には粘着性があり水に溶けにくいため、うがいだけでは取り除くことができません。そのため口臭ケアの面からも、歯ブラシを使ったお口のケアが不可欠なのです。
生活習慣や食習慣の改善も大事!
口臭が気になる方は生活習慣や食習慣を見直すことも効果的。先ほどご説明したように、にんにくやねぎなどの食べ物ほか、タバコやお酒は口臭の原因となるため、デートや大切なお仕事の前日には控えることがおすすめです。
仕事の付き合いなどで、どうしても焼肉などを食べなければいけない場合は、出来る限り食後すぐに歯磨きをしておきましょう。
理由がわからない場合は病院へ
最初にご説明したように「病気が原因の口臭は、その原因の9割以上が口の中にある」といわれています。つまり、歯磨きなど毎日のお口のケアが、口臭の予防に大きく関係していると言うことです。
しかし、きちんと毎日の歯磨きを行い、食習慣や生活習慣に気をつけていても口臭がしてしまう場合には病気のサインである可能性が考えられます。このような方は、一度病院へご相談された方が良いかもしれません。
口臭の大半は歯磨きで防げる!それでもダメなら病院へ
口臭の治し方や解消法と言うと、歯医者さんに通わなくてはいけないイメージがあるかもしれません。
しかし口臭の多くは、毎日の歯磨きを丁寧に行い、生活習慣や食習慣を見直すことで 対策できるのです。毎日の歯磨きの効果を上げたい方は、正しい磨き方を実践するとともに、信頼できる歯磨き粉を使うことがベストな口臭対策法となります。
正しい歯磨きをしても効果が出なければ、早めに病院で相談するようにしましょう。
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