せっかく高いお金を出してホワイトニングを始めたのに、あまり効果が得られなかった…なんて経験をしたことありませんか?
もしかしたらその原因は、施術に問題があるのではなくて、そもそもホワイトニングの効果が現れにくい歯だった、ということろにもあるかもしれません。
今回は、ホワイトニングで効果の出にくい歯とはどんな歯なのか、どうしたら効果が現れるのかを解説していきます。
ホワイトニングの効果が出にくい歯とは
ホワイトニングをしても歯が白くなりにくい条件は、大きく分けて次のものが考えられます。
- 歯の神経が死んでいる
- テトラサイクリンによる変色
- エナメル質が薄れている
- 金属による変色
- 人工歯・詰め物をしている
- 加齢による変色
ここからは、これらの一つ一つについて、簡単に解説していきます。
歯の神経が死んでいる
お笑い芸人のハリセンボンの箕輪はるかさんの前歯が一本だけ茶色かったのを覚えていますか?
本人も「歯の神経が死んでいる」とおっしゃっていた通り、歯の神経が死んでいると歯は変色をしてしまいます。
その神経が死んでいる歯を白く使用と試みても、ホワイトニングではどうすることもできません。
外側からのホワイトニングの効果は一切受けられないので、歯の神経が死んでいる場合のホワイトニングは、歯の内部から働きかけるインターナルブリーチという方法をとらなくてはならないのです。
歯医者さんと相談をした結果、それでも白くならないと分かった場合は、残念ですが歯を削って被せ物をしてカバーするしか手段がありません。
テトラサイクリン(抗生物質)による変色
テトラサイクリンとは飲み薬の成分である抗生物質のことを指します。
幼いころに処方されたテトラサイクリン系の抗生物質が影響して、歯がグレー色っぽく変色をしてしまうことがあります。
基本的に過酸化水素を利用したホワイトニングなら、ある程度白くすることは可能です。
ただテトラサイクリンによる変色の強さによっては、ホワイトニングではどうすることもできないこともあります。
それどころか、逆にホワイトニングをすることで歯が黄色く変色をしたり、縞模様のまだらな染まり方をしてしまったりといったことも。
薬による変色をした歯がある場合は、事前に専門家としっかり相談をしてからホワイトニングを始めるようにしましょう。
エナメル質が薄れている
エナメル質(歯の表面を覆う2ミリ程度の薄くて硬い層)が薄れている場合も効果は発揮されません。
歯の表面を覆っているのはエナメル質ですが、エナメル質が変色して黄ばみなどの目に見える症状が表れているわけではありません。
実はエナメル質のさらに下にある象牙質という層が変色して、表面の薄いエナメル層から透けてその変色が見えてしまうのです。
一見歯が白い人でも、実際は象牙質も真っ白というわけではありません。ただ厚くて健康なエナメル質がその象牙質を覆ってくれることで、歯が白く見えています。
逆にそのエナメル質が薄くなってしまっていると、いくらホワイトニングをしても本来の象牙質の色が透けてみえてしまうので、ホワイトニングをしてもあまり意味がありません。
それだけではなく、エナメル質が薄れている場合は、ホワイトニングの薬剤がダイレクトに歯の内部にしみるので、通常よりも強い痛みを感じてしまいます。
このエナメル質は、誰でもいつもの歯磨きや食生活などで薄くなっていくものですが、極端に薄くなってしまった場合はホワイトニングの効果は得られないと考えてよいでしょう。
金属による変色
歯の治療などで、口の中に金属をつけていると、歯に金属の成分が移り変色をしてしまいます。
これが原因で変色してしまった歯には、ホワイトニングの効果は得られません。
人工歯・詰め物をしている
人工歯とは、セラミックなどで作られた偽物の歯のことを指します。これらの歯も人工的なものなので、ホワイトニングによって色を白くすることは難しいものです。
もしそれでもホワイトニングをしたい場合は、人工歯に色を合わせてホワイトニングすることをおすすめします。
また歯の詰め物に関しても同じように、ホワイトニングで白くすることが難しいのということは覚えておきましょう。
加齢による変色
年齢と共に歯が黄ばんできたり、昔とは違う色になってきてしまった…という悩みを抱えている方も多いでしょう。
これら加齢による歯の変色は、先述したエナメル質が薄くなるなどといった問題が原因のひとつですので、ホワイトニングで白くすることは難しいです。
もちろん個人差もあるので、ホワイトニング前に歯の状態をしっかりとチェックしてもらうことが重要になります。
ホワイトニングの効果が出なかった場合の対処法は?
- まだホワイトニングをしていないが、ここまでで挙げた条件に当てはまっていた
- すでにホワイトニングをしてみたが、実際に効果がでなかった
ここからは、上のような方がとるべき対処法を紹介していきます。
専門家に相談する
一つ目は、まずはしっかりと専門家(この場合は歯科医師が望ましいです)に相談をして、個人の判断でホワイトニングを開始しないようにしましょう。
自分ではどうにもできないと思っていても、医師が診察をしたらどうにかなる場合もあります。
また事前に悩みを打ち明けることで一番正しくて良い方法を一緒に考えてもらうことができるため、もし施術に取り掛かるとなっても安心感がありますよね。
個人の判断でホワイトニングを始めために、余計に歯の状態が悪くなってしまった…ということも起こりえます。
歯になんらかの問題がある場合は医師へしっかりと相談をして判断をしてもらいましょう。
また、ホワイトニングで効果が得られないことが納得いかない場合でも、医師からのしっかりとした説明があれば納得をしてすぎのステップに行くこともできます。
ここで一番してはいけないことは、自分自身の判断だけで先に進んでしまうことです。
もしかしたら簡単に解決できることも、自己判断で動いてしまったら解決できなくなってしまうかもしれませんよ。
気軽にできるホワイトニングから始めてみる
「ホワイトニングしてみたいけど、効果が出るか自信がない」という理由で、ホワイトニングに尻込みしてしまっている方も多いはず。
効果が出るかどうかわからない状態で数万円から十数万円もする歯医者のホワイトニングにチャレンジするのはさすがに気が引けますよね。
ホワイトニングの効果に自信がない、でもチャレンジしてみたいという方は、まずは簡単に、気軽にできるホワイトニングからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
最近はホワイトニング効果のある歯磨き粉もあるので、まず最初のステップとして、普段使っている歯磨き粉をホワイトニング用のものに切り替えてみるのも一つの方法です。
一度効果の高いホワイトニング歯磨き粉を使ってみて、それでも効果が出なかったら専門家に相談してみるのが最も確実な方法といえるでしょう。
ホワイトニングは慎重に、迷ったら専門家に相談!
綺麗な歯は人の印象をグンと良くするので、黄ばんだ歯をそのままにしているのではなくホワイトニングで白い歯を保っていきたいですよね。
ただし誰でも100%歯が白くなるわけではないというのも事実。
一歩間違うと、無駄なお金・時間を費やしてしまったり、症状を悪化させてしまったりという可能性もあります。
より確実で慎重な方法で歯を白くしていけるようにトライしていくとよいでしょう。
少しでも不安な点があったら、すぐに専門家に相談するようにしてくださいね。
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