「ホワイトニングの効果」と聞くと、歯を白く美しくするものというイメージがありますよね。
もちろんそれは間違いではないのですが、歯を美しくする以外にもホワイトニングには力を発揮することをご存知でしょうか?
例えば歯周病や口臭、虫歯の予防などもホワイトニングの効果の一つです。ホワイトニングをしながら口内トラブルが改善できるなんて一石二鳥ですよね。
今回は、そもそもなぜホワイトニングで歯が白くなるのか、そして歯を白くする以外のホワイトニングの効果について解説していきます。
そもそもなんでホワイトニングで歯が白くなる?
まずはホワイトニングの「歯を白くする」という効果から簡単に解説していきます。
そもそもどうして、ホワイトニング剤を使えば歯が白くなるのでしょうか。
そもそも歯が黄ばんでしまうのは、歯の表面の色が変色してしまうからではありません。
もともと歯の内側は黄色っぽい色をしているのですが、歯が白い人は歯の表面のエナメル質という層が、その色をコーディングして隠してくれているのです。
ただそのエナメル質までもが変色してしまったり、変色をコーディングする効果が薄れてしまったりすると、歯が黄色く見えてしまいます。
そのエナメル質を正常な働きにしてくれるのが、ホワイトニング剤に含まれる「過酸化水素」「過酸化尿素」という成分です。
つまり、ホワイトニングはエナメル質という歯の白さを大きく左右する層に、過酸化水素などの成分を届けることで、歯を白くさせる効果を持っているのです。
「歯を白くする」以外で効果が得られるものとは?
ホワイトニングの、「歯を白くする」以外の効果を簡単に上げると、次のようなものがあります。
- 歯周病
- 虫歯
- 口臭
- 口内環境の改善
歯周病にも大きな効果あり!
ホワイトニングは歯周病に効果があります。
ホームホワイトニング剤である過酸化尿素は分解されると酸素を発生します。これは歯周病菌である嫌気性菌(酸素を嫌う菌)を殺菌する作用があり、元来、過酸化尿素は歯周疾患治療薬として使われていました。
ホワイトニング剤に含まれている成分は、もともと歯周病のための薬として使われていたんですね。
使用を続けると歯が白くなったという結果が出たため、今日のホワイトニングの薬剤としても使用されるようになったのが、ホワイトニングの原点です。
つまり、ホワイトニングをすることが、そのまま歯周病予防につながるということです。
ホワイトニング剤に含まれる過酸化尿素と過酸化水素には、殺菌作用と消毒作用があります。
そのため細菌を減らす力はもちろん歯茎の引き締めもできるため、歯周病以外のお口の中のトラブルを防ぐことができるのです。
ホワイトニング剤に歯茎を引締める効果があるので、歯周病の改善になると同時に、引き締められて強くなった歯は、ホワイトニング効果がより一層発揮されます。
ホワイトニングのカウンセリングを受けながら、同時進行で歯周病ケアができるのもオフィスホワイトニングの魅力です。
歯科医師の診察の元に行われる医療行為ですから、悩みがある場合はとことん相談をして、解決をしてから次のステップに進むのが望ましいでしょう。
口内トラブルを残したままにしておいては、ホワイトニングをしてもその後の持続性であったり、口内環境の改善といった面では意味がありません。
「歯周病も一緒に治したい、予防したい」という方は、しっかりとしたカウンセリングを行ってくれる歯医者でホワイトニングをするようにしましょう。
ホワイトニングで口内環境をキレイにすれば、口臭もなくせる!
ホワイトニングをすることで、口臭にも効果があります。
その理由は、大きく分けて3つあります。
- 歯周病からくる口臭をなくせる
- プラークや歯石からくる口臭をなくせる
- 唾液をたくさん分泌させることができる
ホワイトニングの歯周病予防効果が、そのまま口臭予防に。
前述したとおり、歯周病に効果があるホワイトニングですが、歯周病の予防ができるということは、歯周病からくる口臭も防ぐことができるのです。
つまりホワイトニングそのものに口臭を予防する力はないけど、歯周病を防ぐことで、そこから発生する口臭を止められるんですね。
また歯医者さんでホワイトニングをする場合は、お口の中のトラブルを同時に解決してくれるため、治療の過程で、プラーク除去や歯石の除去を行います。
歯医者でホワイトニングすれば、プラークや歯石からくる口臭も除去!
そのためプラークや歯石から発生する口臭も防ぐこともできます。
歯医者さんのホワイトニングで使用する薬剤は、ホームホワイトニングで使用できる薬剤の10倍近い強さがあります。
殺菌作用も通常の何倍もあるため、より強い口臭対策ができるということです。
ホワイトニングは口臭除去の鍵「唾液」の分泌を増やせる!
ホワイトニングの工程で使用している薬剤の刺激により、唾液が多く分泌されるようになります。
唾液が実は口臭をなくすための大きな鍵なんです。口内が乾燥している状態ですと、たとえ口内にトラブルを抱えていなくても口臭が発生しやすくなります。
しかし唾液により口内にうるおいが与えられれば、徐々に口臭が減っていきます。
さらにホワイトニングでは口内環境もキレイにできるので、唾液の増加と一石二鳥で口臭に働きかけることができます。
歯の黄ばみに合わせて口臭があると、どうしても印象が悪くなることがあります。
ホワイトニングと同時進行で、口臭も早期解決ができたらいいですね。
ホワイトニングで虫歯予防も可能!
ホワイトニング後の歯は、フッ素の力により酸性に強い状態になっているといわれています。
酸は虫歯菌が繁殖するのを防いでくれるので、結果としてホワイトニングは、虫歯の予防にもつながるということです。
また現状では、ホワイトニングを始める前に、必ず虫歯治療を行ってから取り掛かる歯医者さんがほとんどです。
虫歯の状態にもよりますが、虫歯を抱えたままのホワイトニング治療は、あまりおすすめできません。
いますでに虫歯がある方は、市販のホワイトニングを使うよりも、歯医者で虫歯治療とホワイトニングの両方をお願いすると良いでしょう。
キレイに虫歯を治してもらえて、さらには歯が強くなる働きかけができるホワイトニングをあとから行えば虫歯予防になりますよね。
口内環境の改善もホワイトニングの得意分野!
ホワイトニングの薬剤には殺菌作用があるので、口内環境に自信のない人にはピッタリです。
ホワイトニング薬剤は決して歯に悪いものではなく、歯科医師が使用するものは、しっかりと厚生労働省の認可を得たものです。
そのためホワイトニングをしていたら歯が削れてしまい、逆に虫歯が増えた…なんてことにはなりません。
むしろ歯のエナメル質(表面を覆う部分)が補強されて、歯の状態が良くなります。
ホワイトニングとは別で、口内の改善したい箇所がある場合は、自宅で行うホワイトニングよりも、専門の歯医者でホワイトニングすることをオススメします。
「一石五鳥」のホワイトニング。お口の悩みがあればトライしよう!
今回紹介したように、ホワイトニングには以下のような「一石五鳥」の効果があります。
- 歯を白くする
- 歯周病を予防・改善する
- 口臭を予防・改善する
- 虫歯を予防する
- 口内環境を改善する
つまり、お口の環境で悩みがあれば、ホワイトニングはうってつけの手段なんですね。
ただし費用もそれなりに発生するのも事実。いきなり数万円のホワイトニングにトライするのが不安、という方は、気軽にできるホワイトニング歯磨き粉から始めてみると良いかもしれません。
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